休日は舟に乗って釣りに出ました。結構いい形のタイに似た魚やカマス、イサキ、バラクーダなどを釣って、ホテルへ帰る途中のレストランで料理して食べました。レストランと言っても家族で経営している店で、台所で包丁を借りて三枚におろして刺身で食べました。醤油とワサビは日本から送ってもらったものを使いました。舟では太陽が燦燦と輝き日焼けをしましたが、釣りをしている醍醐味がとても気持ちよい感じでした。その後の料理も美味く最高の気分でした。その店には丸ごと茹でたカニがあり、安かったので毎回食すのでした。御蔭で帰国した後の血液検査で血液中の中性脂肪が 500 程に上がって医者に怒られてしまいました。
2001年9月1日に発電所内の敷地でKenGenの関係者および業者を呼んでMHI主催のバーベキュー大会を催しました。
MHIがお金を出して、業者が食材や調理器具を準備し調理もしてもらい、関係者の奥さんたちも集まって楽しい会ができました。肉はヤギ一頭分で、現地料理のキャッサバが出てきました。味は覚えていませんが、現地人とのふれあいが楽しかったことが記憶に残っています。
事務所内で撮ってもらいました。当時は43歳。日本人が海外で長期仕事をすると髭を生やすよう例に漏れず口から顎にかけて髭を生やしていました。2001年9月11日にここで仕事をしていると、現地の発電所長が血相を変えて事務所に入ってきて、アメリカでとんでもない事が起きたと言いました。そうです9.11テロ事件でした。
その後、9月14日にはBritishAirを使ってロンドン経由帰国の途へ。会社からは欧米系の飛行機は控えるように言われたので、現地でも延期するように言われましたが、強行して帰国しました。
ケニアのナイロビには、サファリパークがあり、車で移動しながら自然の中で生活をしている野生動物を見られることで休日には観光に行きました。
ライオンを真近で見られたり、キリン、ワニ、シマウマ、ガゼルなど幾種類もの動物を 見ることが出来ました。その中でもライオンが肉を貪り食べているシーンに出会い、 ガイドさんからあなたたちは非常にラッキーだと言われました。ライオンが狩りをして 捕らえた獲物の肉を食べている場面に出会えるというのはなかなかないものだということ でした。
サファリパークはナイロビ中心地から直ぐのところにあり、動物たちの背景に都会の ビル群が写っているというのはすぐ近くに自然がある証拠です。
ナイロビには珍しいレストランがあり、サファリで見た動物を調理して出してくれる 店があるということで興味本位で訪問しました。中に入ってメニューを見ると 通常では食べられないような動物の料理が描かれていてビックリです。ワニ、ウサギ、 カエル、ダチョウ、シマウマ、キリンなど。今ではその感触は忘れましたが、 普通に食べている肉のほうがいいなという感じはしました。 帰国後、ある人にシマウマの肉は見た目もシマシマの模様があったと冗談で言ったら、 「へぇー、そうなんだ」と感心したのがとても記憶に残っていて、純粋な人なのだなぁと 思ったことがありました。もちろん、そんなことはありません。 インターネットでみるとその店は今もあるようで、名前は「カーニバル」というもので す。
下の写真は別のレストランである TamaRindo という店での食事風景です。この店は ゲテモノはなく、普通に美味しい料理を出してくれる店で皆とよく出かけたものでした。 現地工事中にある SV がこの店で生牡蠣を食べたところ、それに当たって七転八倒の 苦しみを味わったという話を聞いて、生牡蠣だけは注文しなかったことを覚えています。
生牡蠣はセネガルに出張時に商社の人に連れていってもらった海岸沿いのレストランで 海上に突き出たような桟橋上にあるような店で食べて美味しかったことを覚えています。 その商社の人曰く、日本の海外青年協力隊が当地にきて牡蠣の養殖を教えて獲れたもので 安全だということでそれを信じて食べたら美味かったというものでした。
その他のケニアの思い出としては、現地工事をしている期間、工事事務所に泥棒が入り、 パソコンなどをごっそりと盗まれてしまった事件があり、それをきっかけに警備員としてマサイ族の人を雇いました。テレビで見たような長身で独特の真赤な衣装を纏った人が槍を持って工事事務所の玄関口に立っていました。マサイ族の人は勇敢だということを聞いていましたが、その後夜間に泥棒と戦って事務所を守ったという話を 聞きました。独特の風貌でアフリカにいる原住民が身近に居たことを思い出します。
アフリカといえば、出張時に黄熱病の予防接種をしなければならなかったので事前に接種していきましたが、蚊が媒体するマラリアという病気が有名ですが、これには 予防接種がなく薬で対処していました。最初のアフリカのリベリア出張の時から 会社の保健室から予防薬として週 1 回服用するように渡されていた薬があり、 そのパッケージには蚊の絵が描かれていて如何にもというものでした。 ヨーロッパでは毎日服用する錠剤のマラリア予防薬があり、後日聞いたところ、会社がくれた週 1 回の薬は稀に副作用として失明することがあるとのことで、ヨーロッパの 錠剤の方がよかったようです。
ケニア滞在中に、長い足の蚊(ハマダラ蚊)を見つけると避けるようにしていました。 ある時、現地に滞在していた営業の H 氏がマラリアに罹ったという連絡があり、心配 していましたが、何とか回復したとのことで安心しましたが、後日談を聞くと 緊急で病院へ搬送されて処置を受けたがそれが数時間遅れていたら危なかったとのことで マラリアに罹ると体内で急速に増殖して危険な状態になる恐ろしい病気だと再認識 させられました。おお怖!